シンポジウム(1)第1日目10月11日(金) 10:10〜12:00,3F

「自己心理学の展開(3)」
−パーソナリティの諸概念をめぐって−

企 画 者林 洋一(白百合女子大学)
司   会林 洋一(白百合女子大学)
話題提供者
小塩 真司(中部大学)
「自己愛を理解する枠組み―自己愛の2成分モデルの検討―」
横井 優子(名古屋大学)
「自分の過去への態度と自己開示」
小林 亮(京都光華女子大学)
「集合的自尊感情と文化的自己」
指定討論者 榎本 博明(大阪大学)
岡田 努(金沢大学)
林 洋一(白百合女子大学)

<概要>
 自己は,人間にとってもっとも身近な存在であると同時に,捉えどころのなく,扱いにくいテーマでもあった.そのため,長い間心理学の主流から遠ざけられる傾向にあったが,近年は実証的な研究が盛んに行われている.私たちは現在,自己に関するそうした研究の統合をはかるべく,自己心理学の確立を目指して活動している.昨年の性格心理学会,発達心理学会のワークショップでは,「自己の拡張をめぐって(1),(2)」というテーマで,拡張性をもつ自己の捉え方をめぐって,自己への拡張についての話題提供を行った.また,今年の日本心理学会では,「自己心理学の展開(1),(2)」と題し,さまざまな心理学領域(発達心理学,臨床心理学,認知心理学,性格心理学)の研究者が,それぞれの立場から自己に関する話題提供を行っている.
 今回は,自己愛の2成分モデルの検討,過去の自己への態度と自己開示,集合的自尊感情と文化的自己というパーソナリティ領域にとくに関わる話題を提供し,自己心理学の展開,発展に関する活発な議論を行いたい.


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