第4回公開シンポジウム開催される(報告)


尾見 康博(東京都立大学)


 11月16日(土) の14:00から3時間半にわたって,第4回公開シンポジウム

『マスメディアの 作り手と受け手−人が人から情報を得て解釈すること−』

が開催された。

パネリストは,話題提供者として,
 筑紫哲也氏(ジャーナリスト),
 大村政男氏(日本大学),
 川上和久氏(明治学院大学)の3氏,
指定討論者が
 伊藤哲司氏(茨城大学)であった。
司会役は私がつとめさせていただいた。

筑紫氏は,

自らのジャーナリストとしての経験をもとに,テレビ論, キャスター論,テレビ視聴による性格形成などについて,裏話なども交えながら, ユーモアたっぷりに話された。

大村氏は,

性格心理学の立場から,戦中の メディアの話から,現代のアムラーの話まで,これまたユーモアたっぷりに話された。

川上氏は,

社会心理学の立場から,中間集団という概念を紹介し,メディア の話受け手や作り手に与える影響について,これまたこれまたユーモアたっぷりに話された。

 話題提供後ブレークをもうけ,その間に聴衆に事前に配布してあった質問用紙に 質問や意見を記入してもらい回収した。

 

指定討論の伊藤氏が

出した論点や, 聴衆からの意見や質問をもとに1時間程度パネリスト内で討論がなされた。 討論とはいっても,どちらかというとパネリストが質問や意見に対して回答するという 形式が多かった。それでも,マスメディアや情報環境の将来について論じられるなど, 非常に前向きな議論もできた。
進行役の段取りの悪さにもかかわらず,パネリスト のおかげで盛りだくさんの話題となり,飽きることのない有意義なシンポジウムとなったと思う。

 会員に事前に連絡がいかなかったにもかかわらず,140名程度の聴衆が集まった。 これだけの数が集まったのは,11/11付の朝日新聞の夕刊,週刊金曜日11/8号に 案内が載ったことに加え,11月に入ってから,授業などを通じて学生に宣伝していただいた 多くの先生方のおかげだと思う。その他にも当日裏方に徹してくださった先生や学生さんを はじめ,シンポジウムの成功(?)の裏にはたくさんの方のご助力があった。

 ありがとうございました。


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