性格心理学研究 編集委員会だより

編集委員長 黒沢 香


 すでに会員の皆様もご存じのように,性格心理学研究は年2回発行する体制に移行しました。第6巻は1号が日本性格心理学会の年次大会にあわせて昨年10月に発行され,2号は3月末発行を目標に編集作業が進められています。今後は,9月と3月の発行を維持していきたいと思います。しかし,今後も年2号を発行していくためには,安定した投稿論文の供給が必要です。年2回発行ですと,掲載までの期間がこれまでよりずっと短くなりますので,ふるってご投稿くださるよう,お願いいたします。

論文の審査状況(97年12月末現在)

 昨年の年次大会以降,あらたに投稿されたのは,原著が2本とショートレポート4本でした。審査の結果,これまでに採択された未掲載の原著が2本とショートレポートが3本になりました。さらに原著4本が近く採択される予定になっています。その他に,審査が継続している原著が4本,ショートレポートが4本があります。

 このようにショートレポートの意義が理解され,かなりの投稿が期待できるようになってきました。それに比べ,原著の投稿が低調のように思われます。審査状況を見ますと,一部の論文を除き,ほとんどの論文が投稿から半年くらい,早いもので約2カ月で採択されています。かつては審査が厳しいとも言われましたが,最近は採択率が高くなっています。次の第7巻1号に掲載する論文がもっと必要です。原著論文のご投稿を期待しています。

編集規定の改定について

 常任編集委員会の新しい編集規定案は以下の通りです。投稿される方は特に,項目6,7,8,9をよくご検討ください。

1.本誌は,日本性格心理学会の機関誌であり,1年に1巻発行される.
2.本誌は,会員の研究成果の発表と会員間の相互交流を通じて,性格心理学とその周辺分野の発展に寄与することをその主な目的とする.
3.本誌には投稿論文として原著,資料,ショートレポート,展望,討論の各欄を設け,必要に応じて書評,会報欄も設ける.なお,書評は編集委員会から依頼する.
4.本誌は,原則として本会会員の性格心理学に関する研究成果の発表にあてる.非会員の研究成果発表に関しては,編集委員会の協議事項とする.
5.投稿論文は,編集委員会によって審査され,その掲載の可否が決定される.ただし,原著,資料,展望,討論の区別に関しては,編集委員会で変更をもとめることがある.なお,編集姿員以外の会員に審査協力を依頼することがある.
6.原著は未だ公刊されないものに限る.その他の論文もこれに準ずる.原著の1篇の長さは原則として400字詰原稿用紙換算で40枚(図表等も含む)までとし,ワープロあるいは手書きとする.資料,展望,討論もこれに準ずる.ただし,編集委員会が認めた場合には枚数を増やすことができる。また,ショートレポートは同10枚とする.
7.投稿論文の原稿の書き方は当面,"心理学研究執筆・投稿の手引き"に準拠したものに限る.
8.脱稿には別に,表題,著者名,所属機関名とそれぞれの英訳,400 字程度の和文要約,120〜150語の英文アブストラクト,日本語・英語のキーワードそれぞれ3〜5語をそえる.
9.原稿は学会事務局宛に4部提出し,そのうち3部は著者名,所属機関名を伏せる.ショートレポートの原稿は3部提出し,そのうち2部は著者名,所属機関名を伏せる.
10. 原稿,資料,展望,討論の執筆者に対しては抜刷り20部を贈呈する.それ以上は執筆者の負担とする.
11.本誌の投稿論文は,常時受け付ける.
12.本誌に掲載された論文の著作権は,日本性格心理学会に帰する.同学会常任理事会の承諾なしに,個人使用を除き,複写あるいは電子化し,転載,貯蔵,公開,転送などすることを禁じる.

 なお最後の項目 12は,日本性格心理学会が学術情報センターと契約し,論文を配布するために必要となります。これまでに発行された第1巻から第6巻1号に掲載済みの論文も同じ扱いになります。ご承認くださるようお願いします。

 また頃目8にあるように,投稿者への返信用封筒やはがきなどは投稿時には必要ありません。もし編集委員会による受稿を確認したいということでしたら,その旨書き添え,返信用封筒やはがきなどを同封してください。何もなければ,投稿者には特にお知らせしません。

投稿先について

 性格心理学研究への論文の投稿は,日本性格心理学会の事務局にお願いします。

 事務局:〒356 埼玉県入間郡大井町亀久保1196
     文京女子大学人間学部心理学教室内
     TEL 0492-61-6663 FAX 0492-61-6496

編集委員会と審査・編集の体制について

 最後に編集委員会についてお知らせします。昨年の役員改選に伴い,少し変化がありました。繁多進先生の編集委員長としての任期は終了し,後任として黒沢香(千葉大学)が就任しました。98年1月現在の常任編集委員は,林洋一,伊藤哲司,角山剛(副委員長),二宮克美,斉藤耕二,酒井春樹,坂元章,菅原ますみ,丹野義彦,上村佳世子 の各氏です。

 現在,常任編集委員会では委員会各種内規の整備を進めています。編集規定をはじめ,審査内規,委員会運営内規,編集委員と常任編集委員の委嘱内規などです。内規ですので公表はしませんが,委員会での審査や運営は,明文化された規則に従って行われています。もし内規の詳細にご関心のある方は,編集委員長あてにお問い合わせください。また編集委員として協力していただける方を,自薦・他薦を問わず,求めておりますのでよろしく。

 すでにご存じの方も多いと思いますが,性格心理学研究の現在の審査は,担当委員方式で行われています。担当委員が投稿者と相談しながら,論文の修正と編集を進め,常任編集委員会で採択されるようにします。もちろん,第1回日の審査は従来と同じように匿名で行われていますし,査読者の審査は最初から最後まで匿名です。

 常任編集委員会の審議そのものは,電子メールを多用するようになっています。ただし,採択・不採択の最終決定は,常任編集委員が全員集合して行うことが原則になっています。今後,第1回審査も郵送によらず,投稿時から電子メールにすることも考えられます。そのテスト・ケースとして電子投稿をしてもよいとお考えの方がありましたら,編集委員長までお知らせください。

 なお投稿済みの論文についてのお問い合わせや,編集委員会へのご意見は,編集委員長あてにご遠慮なくどうぞ。

性格心理学研究 連絡先:
 〒263-8522 干葉大学文学部 電話/fax 043-290-2285
   電子メール:kurosawa@bun.L.chiba-u.ac.jp


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