心理尺度の広場

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本ページでは、パーソナリティ研究(旧誌名:性格心理学研究)において発表された心理尺度の一部をご紹介します。
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2022年度

Short UPPS-P Impulsive Behavior Scale 日本語版 (SUPPS-P-J)

尺度の概要 衝動性の5つの次元(ネガティブアージェンシー [ネガティブな情動に応じて早まった行動をとる傾向],ポジティブアージェンシー,刺激希求,忍耐欠如,熟考欠如)の個人差を測定する尺度(4件法,20項目)の日本語版である。この尺度は,衝動性の多次元性,特に情動喚起下における衝動性(アージェンシー)を測定できることが特徴的である。
掲載論文 喜入 暁・松本 昇 (2022). 短縮版多次元衝動的行動尺度日本語版(SUPPS-P-J)のさらなる妥当性の検証 パーソナリティ研究, 31, 112-121. [J-STAGE]
連絡先 喜入 暁
s.kiire0518[at]gmail.com

 

2021年度

日本語版Trait Schadenfreude Scale(J-TSS)

尺度の概要 他者の不幸を第三者的視点から喜ぶ感情はシャーデンフロイデと呼ばれる。シャーデンフロイデには,対人場面でポジティブに働きうるもの(良性)と邪悪な結末を呼び寄せやすいもの(悪性)があるという(Crysel & Webster, 2018)。本尺度は,以上のような微妙な性質の違いを加味しながらパーソナリティとしてのシャーデンフロイデの感じやすさを測定できるのが特徴的な点である。
掲載論文 加藤 伸弥・藤森 和美 (2021). 日本語版Trait Schadenfreude Scale(J-TSS)作成の試みと信頼性 妥当性の検討 パーソナリティ研究,30,70-79. [J-STAGE]
連絡先 加藤 伸弥
katonostu[at]gmail.com

 

小学校高学年児童および中学生版自己像の不安定性尺度

尺度の概要 本尺度は,小学校高学年児童および中学生における自己像の揺れを,3因子,全6項目,5件法にて測定する尺度である。「ニュートラルな揺れ」,「ネガティブな揺れ」,「ポジティブな揺れ」の3因子から成り,自己像の揺れの方向性を区別して測定する尺度となっている。
掲載論文 原田宗忠・中井大介・黒川雅幸(2021). 小学校高学年児童および中学生版自己像の不安定性尺度の作成 パーソナリティ研究, 29, 159-161. [J-STAGE]
連絡先 原田宗忠
munetada_harada[at]yahoo.co.jp

 

2020年度

日本語版Game Addiction Scale (GAS7-J)

尺度の概要 日本語版Game Addiction Scale (GAS7-J) は,ゲーム依存の傾向を7項目で測定する尺度である。顕著性,耐性,気分の変化,再発,離脱症状,葛藤,問題に関する項目が含まれている。本尺度は原版 (Lemmens, Valkenburg, & Peter, 2009) の英語版の他に,フランス語,中国語,ノルウェー語等,複数の言語で翻訳され幅広く使用されている尺度である。
掲載論文 古賀佳樹・川島大輔 (2018). 日本語版Game Addiction Scale (GAS7-J) の作成と妥当性の検討 パーソナリティ研究, 27, 175-177.[J-STAGE]
連絡先 古賀佳樹
y.koga0502ga [at] gmail.com

 

2018年度

マキャベリアニズム尺度

尺度の概要 マキャベリアニズムは,対人関係における他者操作的な側面の個人差を測定するために,Christie & Geis (1970) が開発したパーソナリティである。その名前は,他者操作的な対人戦略の重要性を説いた思想家マキャベリに由来し,彼の著作から抜き出されたセンテンスへの同意を問う形で測定される。
掲載論文 中村敏健・平石界・小田亮・齋藤慈子・坂口菊恵・五百部裕・清成透子・武田美亜・長谷川寿一 (2012).マキャベリアニズム尺度日本語版の作成とその信頼性・妥当性の検討 パーソナリティ研究,20,233-235.[J-STAGE]
連絡先 中村敏健
machiavellian.scale.4th [at] gmail.com

 

2017年度

日本語版Trypophobia Questionnaire (TQ-J)

尺度の概要 円形や物体の集合体(例:蓮の花托,蜂の巣)を観察することで生じる不快感や嫌悪をトライポフォビアという。本尺度はトライポフォビアの生じやすさを測る一因子構造の尺度である。5件法で回答される19項目を含む(うち2つのダミー項目は分析対象外)。
掲載論文 今泉修・古野真菜実・日比野治雄・小山慎一 (2016).日本語版Trypophobia Questionnaire (TQ-J) の作成 パーソナリティ研究,25,171-173.[J-STAGE]
連絡先 今泉 修
shuimaizumi [at] gmail.com

 

2012年度

日本語版Ten Item Personality Inventory (TIPI-J)

尺度の概要 日本語版Ten Item Personality Inventory (TIPI-J)は,10 項目でBig Five の5つの次元(外向性,協調性,勤勉性,神経症傾向,開放性)を測定する尺度である。原版のTIPI(Gosling,Rentfrow, & Swann, 2003)は数多くの研究で用いられており,研究遂行において項目の制約が大きい場面でもBig Five パーソナリティを測定する有効なツールとなっている。
掲載論文 小塩真司・阿部晋吾・カトローニ ピノ(2012). 日本語版Ten Item Personality Inventory(TIPI-J) 作成の試み パーソナリティ研究, 21, 40-52.[J-STAGE]
連絡先 小塩真司
oshio.at [at] waseda.jp

 

日本版Brief Core Schema Scale

尺度の概要 日本版Brief Core Schema Scale(JBCSS)は,「私は良い人だ」,「私には価値がない」,「他の人々は信用できる」,「他の人々は厳しい」といった自己、および他者に対するポジティブ,ネガティブなスキーマを測定する自己評定式質問紙である。本尺度は,自己と他者の両側面に対するスキーマを測定できる点が特徴的である。
掲載論文 内田知宏・川村知慧子・三船奈緒子・濱家由美子・松本和紀・安保英勇・上埜高志 (2012). 日本版Brief Core Schema Scaleを用いた自己、他者スキーマの検討 ――クラスターパターンの類型化および抑うつとの関連―― パーソナリティ研究, 20, 143-154.[J-STAGE]
連絡先 内田知宏
a8pd1601[at]gmail.com

 

2011年度

日常生活演技尺度

尺度の概要 日常生活の中で演技を行っていると感じる者は少なくないと考えられ,どのような演技を,どの程度行うかという演技パターンには個人差があると考えられる。本尺度は日常生活における演技頻度を,演技として行う行動,演技を行う動機,演技を行う場面の3つの側面から測定し,個人の演技パターンを理解することを目的とした尺度である。
掲載論文 定廣英典・望月聡 (2011). 演技パターンに影響を与える諸要因の検討 パーソナリティ研究, 20, 84-97.[J-STAGE]
連絡先 定廣英典
sadahiro11[at]yahoo.co.jp

 

自己開示の深さを測定する尺度

尺度の概要 本尺度は,日本人の若者が,他者との関係構築のためにどのくらい深い自己を開示しながら相互作用を行っているのかを検討するために開発され,趣味(レベルⅠ),困難な経験(レベルⅡ),決定的ではない欠点や弱点(レベルⅢ),否定的性格や能力(レベルⅣ)という,深さが異なる4 つのレベルの自己開示を測定する。
掲載論文 丹羽空・丸野俊一 (2010). 自己開示の深さを測定する尺度 パーソナリティ研究, 18, 196-209.[J-STAGE]
連絡先 丹羽空
sora[at]kyudai.jp

 

被害妄想に伴う感情を測定する尺度(EPDS)

尺度の概要 本尺度は,被害妄想に伴う不安と怒りの程度を12項目で測定する自記式の尺度である。因子的妥当性,併存的妥当性,内的整合性が統計的に確認されている。尺度開発は非臨床群を対象にしてなされたが,臨床群への実施も可能であると思われる。
掲載論文 津田恭充 (2011). 被害妄想に伴う感情を測定する尺度の開発 パーソナリティ研究, 19, 245-254.[J-STAGE]
連絡先 津田恭充
tsuda.hisamitsu[at]c.mbox.nagoya-u.ac.jp

 

日本語版抑うつ状態チェックリスト改訂版

尺度の概要 抑うつ気分の2つの構成成分である,情動的成分と自己全般に対するネガティブな視点を測定する尺度。Teasdale & Barnard(1993)のICS理論では,抑うつ気分喚起場面において,抑うつに対して脆弱な個人には自己全般に対するネガティブな視点が経験されやすいと仮定されている。
掲載論文 長谷川晃・伊藤義徳・矢澤美香子・根建金男 (2010). 日本語版抑うつ状態チェックリストの改訂 パーソナリティ研究, 19, 68-71.[J-STAGE]
連絡先 長谷川晃
mail-ad.of.hasse[at]tokaigakuin-u.ac.jp

 

2010年度

対人ストレスユーモア対処尺度(HCISS)

尺度の概要 本尺度は、ストレスフルな対人場面で互いの気持ちが和むように、その状況についてジョークを言う、または笑うという形で対処する仕方を、個人が日常一般的にどの程度使用しているかを測定する1次元尺度の質問紙で、大学生を対象に開発された。本尺度の妥当性と信頼性は十分満たされていることが確認されている。
掲載論文 桾本 知子・山崎 勝之 (2010). 対人ストレスユーモア対処尺度(HCISS)の作成と信頼性,妥当性の検討 パーソナリティ研究, 18, 96-104. [J-STAGE]
連絡先 桾本知子
nkunugim[at]toua-u.ac.jp

 

二次元レジリエンス要因尺度

尺度の概要 レジリエンスとは、心理的な傷つきから立ち直る回復力のことであり、個人のレジリエンスは、その人が有する様々な要因(レジリエンス要因)によって導かれる。本尺度は、個人のもつレジリエンス要因を「資質的レジリエンス要因」と「獲得的レジリエンス要因」に分けて捉えることのできる尺度である。
掲載論文 平野真理 (2010). レジリエンスの資質的要因・獲得的要因の分類の試み――二次元レジリエンス要因尺度(BRS)の作成 パーソナリティ研究, 19, 94-106. [J-STAGE]
連絡先 平野真理
hiranomarih[at]gmail.com

 

2009年度

自己愛的脆弱性尺度短縮版

尺度の概要 他者の反応に過敏で傷つきやすく、自己抑制的なタイプの自己愛傾向を4つの側面(承認・賞賛過敏性、自己顕示抑制、潜在的特権意識、自己緩和不全)において測定する尺度であり、Kohut(1971)の理論に基づいている。
掲載論文 上地雄一郎・宮下一博(2009). 対人恐怖傾向の要因としての自己愛的脆弱性,自己不一致,自尊感情の関連性 パーソナリティ研究, 17, 280-291. [J-STAGE]
連絡先 上地雄一郎
ykamiji[at]cc.okayama-u.ac.jp

 

抑うつ的反すうに関するポジティブな信念尺度

尺度の概要 抑うつ的反すう(自己の抑うつ気分や、その気分状態に陥った原因・結果について消極的に考え続けること)に関するポジティブな信念の確信度を測定する尺度。理論的には、この信念を強固に保持する個人は、抑うつ的反すうを始発し、持続させやすいと考えられている。
掲載論文 長谷川晃・金築優・根建金男 (2009). 抑うつ的反すうに関するポジティブな信念の確信度と抑うつ的反すう傾向との関連性 パーソナリティ研究, 18, 21-34. [J-STAGE]
連絡先 長谷川晃
mail-ad.of.hasse[at]tokaigakuin-u.ac.jp

 

日本語版パラノイア・チェックリスト

尺度の概要 本尺度は、健常者にみられる被害妄想的観念を測定対象としている。被害妄想的観念の「頻度(どのくらい頻繁に考えるか)」、「確信度(どのくらい強く確信しているか)」、「苦痛度(どのくらい苦痛か)」の3側面についてアセスメントが可能である。
掲載論文 山内貴史・須藤杏寿・丹野義彦 (2009). 日本語版パラノイア・チェックリストの因子構造および妥当性の検討 パーソナリティ研究, 17, 182-193. [J-STAGE]
山内貴史・須藤杏寿・丹野義彦 (2007). 日本語版Paranoia Checklistの作成および信頼性・妥当性の検討 パーソナリティ研究, 16, 114-116. [J-STAGE]/[CiNii]
連絡先 山内貴史
takashiyamauchi[at]beck.c.u-tokyo.ac.jp

 

2008年度

Rumination-Reflection Questionnaire日本語版

尺度の概要 私的自己意識は、内面的な自己に注意を向けやすい性質である。私的自己意識には適応的側面と不適応的側面があるとされ、その双方を測るのが本尺度である。本尺度は次の下位尺度から構成される。①反芻(Rumination):自己への脅威、喪失、不正によって動機付けられた、自己へ注意を向けやすい特性、②省察(Reflection):知的好奇心に動機付けられた、自己へ注意を向けやすい特性。
掲載論文 高野慶輔・丹野義彦 (2008). Rumination-Reflection Questionnaire 日本語版作成の試み パーソナリティ研究, 16, 259-261. [J-STAGE]/[CiNii]
連絡先 高野慶輔 
takano[at]beck.c.u-tokyo.ac.jp

 

General Procrastination Scale日本語版

尺度の概要 General Procrastination Scale日本語版が測定する概念は先延ばし傾向(procrastination)である。先延ばし傾向とは、達成する必要性のある取り組みを遅延させる行動傾向である。本尺度の特徴として(a) 学業領域に限定されず適用範囲が広い点、(b) 国外で頻繁に使用されている先延ばし尺度の翻訳版のため、国内外の比較が可能である点、(c) 国内外で妥当性と信頼性が支持されている点、が挙げられる。
掲載論文 林潤一郎 (2007). General Procrastination Scale日本語版の作成の試み―先延ばしを測定するために パーソナリティ研究, 15, 246-248. [J-STAGE]/[CiNii]
林潤一郎 (2007). 先延ばしの安定性―General Procrastination Scale日本語版の再検査信頼性の検討を通して― 日本心理学会第71回大会発表論文集, 278.
連絡先 林潤一郎 
junichiro.hayashi[at]gmail.com

 

2007年度

BIS/BAS尺度日本語版

尺度の概要 Jeffrey Grayの強化感受性理論の中で提案されている2つの気質次元-行動抑制系(Behavioral Inhibition System; BIS)と行動賦活系(Behavioral Activation System; BAS)-の個人差を測定するための質問紙尺度(4件法、20項目)の日本語版です。
掲載論文 高橋雄介・山形伸二・木島伸彦・繁桝算男・大野裕・安藤寿康.
(2007). Gray の気質モデル.BIS/BAS尺度日本語版の作成と双生児法による行動遺伝学的検討. パーソナリティ研究, 15, 276.289. [J-STAGE]/[CiNii]
Takahashi, Y., Yamagata, S., Kijima, N., Shigemasu. K., Ono, Y., & Ando, J. (2007). Continuity and Change in Behavioral Inhibition and Activation Systems: A Longitudinal Behavioral Genetic Study. Personality and Individual Differences, 43, 1616-1625.
高橋雄介・繁桝算男. (2008). 罰の回避と報酬への接近の感受性を測定する3 尺度の比較. パーソナリティ研究, 17, 72-81. [J-STAGE]/[CiNii]
連絡先 高橋雄介 
takahashi.yusuke.3n [at] kyoto-u.ac.jp

 

ジェンダー・アイデンティティ尺度

尺度の概要 性別受容、性指向、具体的な性役割を構成概念としてきた従来のジェンダー・アイデンティティ尺度と異なり、ある性別に対してどの程度のアイデンティティ感覚を持っているのか、その強さについて測定する尺度である。
掲載論文 佐々木掌子・尾崎幸謙 (2007). ジェンダー・アイデンティティ尺度の作成, パーソナリティ研究, 15, 251-265. [J-STAGE]/[CiNii]
連絡先 佐々木掌子 
gender_identity_study[at]hotmail.com

 

2006年度

自己意識的感情尺度‐12 シナリオ版:KA-Jikokan-12

尺度の概要 対人的負債感・個人的苦痛・恥・罪責感・共感的配慮・役割取得の6つの自己意識的感情を、12のシナリオで測定する尺度である。尺度の信頼性と妥当性は十分なことが確認されている。
掲載論文 菊池章夫・有光興記 (2006). 新しい自己意識的感情尺度の開発 パーソナリティ研究, 14, 137-148. [J-STAGE]/[CiNii]
連絡先 菊池章夫 
akio-k[at]ZC4.so-net.ne.jp

 

幼児用問題行動尺度(保育者評定版)

尺度の概要 本尺度は、幼児の問題行動を「外在化問題行動」(8項目)と「内在化問題行動」(5項目)の2側面から測定するものである。保育者が幼児の普段の様子について項目ごとに5段階で評定する。
掲載論文 金山元春・中台佐喜子・磯部美良・岡村寿代・佐藤正二・佐藤容子 (2006). 幼児の問題行動の個人差を測定するための保育者評定尺度の開発 パーソナリティ研究, 14, 235-237. [J-STAGE]/[CiNii]
連絡先 金山元春 
kanayama[at]bird.ocn.ne.jp

 

自己愛人格傾向尺度(NPI-35)

尺度の概要 本尺度は自己愛人格傾向の測定を目的に、Raskin & Terry(1988)のNarcissistic Personality Inventory(NPI)を邦訳し、信頼性・妥当性を検討して作成した尺度(Narcissistic Personality Inventory-35; NPI-35)である。
掲載論文 小西瑞穂・大川匡子・橋本 宰 (2006). 自己愛人格傾向尺度(NPI-35)の作成の試み パーソナリティ研究, 214-226. [J-STAGE]/[CiNii]
連絡先 小西瑞穂 
mizuhok[at]belle.shiga-med.ac.jp

 

対象関係尺度(青年期用)

尺度の概要 本尺度は、心理臨床の診断や介入において重要な観点である、個人の対象関係(対人場面における個人の態度や行動を規定する、精神内界における自己と他者との関係性の表象)を分析的・多面的に評価することを目的とした尺度である。
掲載論文 井梅由美子・平井洋子・青木紀久代・馬場禮子(2006).日本における青年期用対象関係尺度の開発 パーソナリティ研究, 14, 181-193. [J-STAGE]/[CiNii]
連絡先 井梅由美子 
HZT04762[at]nifty.ne.jp

 

2005年度

友人関係への動機づけ尺度

尺度の概要 本尺度は、自己決定理論の枠組みから友人関係への動機づけを捉えたものである。人がどのような動機づけから、友人との関係を形成し維持しようとしているかを測定し、様々な対人行動や感情面との関連を検討することができる。
掲載論文 岡田 涼(2005).友人関係への動機づけ尺度の作成および妥当性・信頼性の検討―自己決定理論の枠組みから パーソナリティ研究, 14, 101-112. [J-STAGE]/[CiNii]
連絡先 岡田涼 
ryooo[at]r4.dion.ne.jp

 

改訂版対人場面におけるあいまいさへの非寛容尺度

尺度の概要 本尺度は、”他者との相互作用において生じるあいまいな事態を恐れの源泉として知覚(解釈)する傾向”を測定するものである。自由記述調査の結果をもとにあいまいさを分類した上で項目が作成された点、あいまいさを3つの対人場面に限定した点などが、行研究とは異なる本尺度独自の特徴である。
掲載論文 友野隆成・橋本 宰(2001).対人場面におけるあいまいさへの非寛容尺度作成の試み 同志社心理, 48, 1-10.
友野隆成・橋本 宰(2005). 改訂版対人場面におけるあいまいさへの非寛容尺度作成の試み パーソナリティ研究, 13, 220-230. [J-STAGE]/[CiNii]
連絡先 友野隆成 
tomono[at]psychology.doshisha.ac.jp

 

成人用エフォートフル・コントロール尺度日本語版

尺度の概要 注意の制御能力の個人差を測定する。①行動抑制の制御、②行動始発の制御、③注意の制御の3 つの下位尺度から構成される。Rothbartら(2000)の尺度をバックトランスレーションを経て日本語訳を行ったものであり、項目の追加・削除等は行っていない。
掲載論文 山形伸二・高橋雄介・繁桝算男・大野裕・木島伸彦 (2005). 成人用エフォートフル・コントロール尺度日本語版の作成とその信頼性・妥当性の検討 パーソナリティ研究, 14, 30-41. [J-STAGE]/[CiNii]
連絡先 山形伸二 
yamagata[at]bayes.c.u-tokyo.ac.jp

 

対人恐怖心性-自己愛傾向2 次元モデル尺度(短縮版)

尺度の概要 岡野(1998)は、対人恐怖と自己愛の2概念を2つの独立した変数として扱う臨床モデルを提案している。そして、この臨床モデルを実証レベルにて援用したものが対人恐怖心性-自己愛傾向2次元モデルとなるが、本尺度は、このモデルの類型判別を簡便にするために選出された20項目である。
掲載論文 清水健司・海塚敏郎 (2002).青年期における対人恐怖心性と自己愛傾向の関連 教育心理学研究, 50, 54-64.
清水健司・川邊浩史・海塚敏郎 (2005).青年期における対人恐怖心性と自己愛傾向の相互関係について 日本心理臨床学会第24回大会発表論文集, 275.
清水健司・川邊浩史・海塚敏郎 (2006).対人恐怖心性-自己愛傾向2次元モデル尺度における短縮版作成の試み パーソナリティ研究, 15, 67-70. [J-STAGE]/[CiNii]
連絡先 清水健司 
k-shimizu1976[at]mvg.biglobe.ne.jp

 

状態自尊感情尺度

尺度の概要 日常生活の出来事などに対応して変動する現時点の自分に対して感じる全体的な評価を測定することを目的として、作成された尺度である。本尺度は高い内的一貫性をもち、短期間の出来事経験や他の状態心理変数と関連することや、評価に伴って変動することが確認されている。
掲載論文 阿部美帆・今野裕之 (2005). 状態自尊感情尺度の作成の試み パーソナリティ研究 14, 125-126. [J-STAGE]/[CiNii]
阿部美帆・今野裕之 (2007). 状態自尊感情尺度の開発 パーソナリティ研究 16, 36-46. [J-STAGE]/[CiNii]
阿部美帆・今野裕之・松井豊 (2008). 日誌法を用いた自尊感情の変動性と心理的不適応との関連の検討 筑波大学心理学研究35, 7-15.
連絡先 阿部美帆 
m-ichimura[at]wayo.ac.jp

 

2004年度

日本語版Worry Domain Questionnaire(大学生用)

尺度の概要 日本人大学生の心配を測定する尺度である。オリジナルの尺度を日本の大学生向けに内容を修正している。5つの下位尺度から構成されている。
掲載論文 鈴木公啓 (2004). 日本人大学生の心配について-Worry Domain Questionnaire に基づく日本語版WDQ(大学生用)の作成の試みを通して- パーソナリティ研究, 12, 73-81. [J-STAGE]/[CiNii]
連絡先 鈴木公啓 
suzukirt[at]h9.dion.ne.jp

 

多次元完全主義認知尺度

尺度の概要 完全主義的な考え方が、頭の中にどのくらい浮かんだかを測る尺度。完全主義的な考えとは「完全主義の信念が活性化した結果、意識の中に生じた思考であり、物事の解釈の仕方や注意の向け方に影響を与えるもの」と定義される。
掲載論文 小堀修・丹野義彦 (2004). 完全主義の認知を多次元で測定する尺度作成の試み パーソナリティ研究, 13, 34-43. [J-STAGE]/[CiNii]
Kobori, O., & Tanno, Y. (2005). Self-Oriented Perfectionism and its relationship to positive and negative affect: The Mediation of Positive and Negative Perfectionism Cognitions. Cognitive Therapy and Research, 29, 555-567.
連絡先 小堀修 
Osamu.Kobori[at]iop.kcl.ac.uk

 

2001年度

日本語版PANAS

尺度の概要 ポジティブ情動8項目、ネガティブ情動8項目の計16項目からなる簡易気分尺度です。目的に応じて、「現在の気分を評定してください」、「普段のあなたの気分を評定してください」など、教示を変えて使用いただいて構いません。
掲載論文 佐藤 徳・安田朝子 (2001). 日本語版PANAS の作成 性格心理学研究, 9, 138-139. [CiNii]
連絡先 佐藤徳 
a_sato[at]edu.u-toyama.ac.jp

 

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