日本性格心理学会第6回大会プログラム

ポスター発表


ポスター発表A

10月10日(金) ポスター掲示時間 9:30〜10:30 展示室
在籍責任時間 9:30〜10:15
P01
目前でのスプーン曲げはどのように解釈されたか?・・・29
茨城大学人文学部  伊藤 哲司 
 心理学の講義中に、トリックがあるとは断わらずに講師がスプーン曲げをして見せた。それを見た学生たちがどう解釈したかについて報告する。
P02
あだ名の研究(2):女子学生のあだ名と根拠・・・30
福井大学  大野木 裕明
 女子学生281名に対し、過去・現在の自分のあだ名と、そのきっかけ・理由、およびそれに対する憶意面の印象を尋ね、分類整理した。
P03 
精神分裂病症状はメタ表象機能障害か:心の理論仮説による理論的検討・・・31
上越教育大学  若林 明雄 
 精神分裂病の主要な症状を、自閉症の認知障害仮説の1つである心の理論モデルを適用して理解することの妥当性を理論的に検討した。そして分裂病と自閉症に共通する認知過程の特徴を明らかにした。
P04 
インターナル・ワーキング・モデルの一貫性に及ぼす思春期以降の対人関係の影響・・・32
早稲田大学大学院人間科学研究科  松村 和恵 
 思春期および現在における対人関係が、青年の現在の対人関係に対してどのように関連しているのかについて、幼少期および思春期における母子関係との比較で検討した。
P05 
インターナル・ワーキング・モデルの発達的変動と感受性−回想法による分析・・・33
早稲田大学人間科学研究科  松岡 陽子 
 青年期のインターナル・ワーキング・モデル・パターンと、幼児期のアタッチメント・パターンの組み合わせによって設けられた各群において、感受性の高さを見た。そこで認められた群間の差から、インターナル・ワーキング・モデルの発達的変動への感受性の関連を検討した。
P06 
インターナルワーキングモデルの規定要因と共感性への影響・・・34
早稲田大学大学院人間科学研究科  関野 ゆき 
 中学生を対象に現在のインターナルワーキングモデル(IWM)と、両親の養育態度の認知及び共感性との関連について検討した。その結果、IWMのavoidantな特性が養育態度と関連し、secureは共感性と関連していた。
P07 
乳児の状況認知と情緒的反応・・・35
白百合女子大学  繁多 進  
白百合女子大学  野本 智子 
白百合女子大学  清水 章子 
白百合女子大学  坂野 由美子
 生後3ヶ月児および6ヶ月児が他者の表情の変化や母親の在、不在に対してどのような情緒的反応を示すかをサーモグラフィ、心拍、顔の表情などからとらえた。
P08 
母親が子どもをイヤになること
−乳幼児を持つ母親の我が子に対する不快感情−・・・36
白百合女子大学文学研究科  菅野 幸恵 
 母子の関係は親和的な側面と同時に、対立的な側面をあわせもつ。今回は2組の母子を対象に親子関係の対立的側面について検討する。
P09 
若い母親の実父母との似より感が親子(幼児)の性格認知に及ぼす効果・・・37
広島文教女子大学文学部  秋山 幹男 
 母の性格(MF4明朗性とMF2自己顕示性)と子の性格(CF1陽気とCF2わがまま)を組合わせると4×4の性格マトリックスができる。この16の領域の中で母と実父母との似より(3群)はどのような出方をするのか。
P10 性度の違いがしぐさに及ぼす影響・・・38
関西大学大学院社会学研究科  矢島 誠人 
関西大学社会学部 高木 修
 本研究の目的は、男らしさや女らしさといった性度の違いがしぐさに及ぼす影響を解明することである。すなわち、男らしい人はどのようなしぐさをし、女らしい人はどのようなしぐさをするかを明らかにする。

ポスター発表B

10月10日(金) ポスター掲示時間 10:45〜11:45 展示室
在籍責任時間 10:45〜11:30
P01 
「やっぱりいい人」と「実はいやな奴」の比較・・・39
聖泉短期大学  水野 邦夫 
 初対面で「この人はひとあたりのよい人だな」と感じたとき、数カ月後になってもその人への好印象が保たれた場合と、むしろ評価が下がった場合との間にはどのような差があるのかを検討した。
P02 人格の偉大性に関する意識構造II・・・40
大学生から見た「偉大な人」「偉い人」の具体像
城西大学女子短期大学部  藤田 主一 
 大学生の男女を対象に、「偉大な人格像」を持つ人物を一人想定してもらい、その人物の偉大性をどういう観点からとらえているかを自由記述させた。大学生がイメージする偉大性の一端を理解したい。
P03 
大学生における人格適応・不本意入学感・未来展望の三者関連・・・41
東京国際大学大学院  石塚 奈苗 
 近年、大学生のさまざまな社会的・臨床的問題が増えてきているが、本研究ではそうした問題を適応という観点からとらえ、さらに適応との関連で注目される不本意入学感及び未来展望について考察していきたい。
P04 
男子高校生の自尊感情と学業成績、自己概念(男性性・女性性)の関連性・・・42
早稲田大学教育学研究科  内山 理恵 
 男子高校生の自尊感情と、学業成績、自己概念(男性性、女性性)の関連性を重回帰分析により検討した。その結果、男性性が高いほど自尊感情も有意に高くなるが、学業成績の高低とは関連がないことが明らかになった。
P05 
喚起された感情が表情判断に及ぼす影響について・・・43
白百合女子大学  清水 章子 
 被験者に文章を読んでもらった後に、予め録画された表情を提示し、文章により感じられた感情の明瞭さと表情に関する評定を行った結果、喚起された感情と表情判断との関連が見出された。知見の意義について検討を行う。
P06 
思春期の攻撃性(むかつく・きれる)と、ゲームについてのcase・・・44
文教大学女子短期大学部  野村 晶子 
 不登校の生徒の生活時間をとりまくゲームへの集中時間と、「エヴァンゲリオン」愛好及び攻撃性についてのCaseをPersonalityについての考察をしたい。
P07 
思春期における対人恐怖心性・・・45
上智大学文学研究科  堀井 俊章 
 本研究は、思春期の中心年代である中学生を対象に対人恐怖心性の過去約15年間における推移について、検討を試みた。その結果、現代中学生の対人恐怖心性は、顕著に強まっていた。
P08 
夢を用いたイメージセラピーの可能性・・・46
東京国際大学大学院  田中 有香 
 現在・過去の情緒問題や社会の緊張や葛藤を投影するという夢を、イメージを使用し介入する。自己治癒能力で個人の持つネガティブイメージを変化させることにより、情緒・感情、身体感覚が変化するかを調査する。
P09 
教師の教師権威の概念化・・・47
愛知学院大学  二宮 克美 
埼玉大学教育学部 首頭 敏元
 道徳、慣習、個人、自己管理などの領域で、教師の権威の正当性などを教師がどのように概念化しているかを検討した。
P10 
経常的研究交流委員会企画「ヤング・サイコロジストの集い」
    − 高校生の心理学体験のアンケート調査 −・・・48
佐野国際情報短期大学  伊坂 裕子 
慶応大学  安藤 寿康 
稲田大学  篠崎 信之 
早稲田大学文学部  越川 房子 
東洋大学  杉山 憲司 
 経常的研究交流委員会企画「ヤング・サイコロジストの集い−高校生の心理学体験」に参加した高校生37名に対するアンケートの分析結果を報告する。現代高校生の心理学興味のあり様を探索する。

ポスター発表C

10月11日(土) ポスター掲示時間 9:30〜10:30 展示室
在籍責任時間 9:30〜10:15
P01 
Temperament and Character Inventory(TCI)とParental Bonding Instrument(PBI)との関連性に関する研究・・・49
障害者職業総合センター  木島 伸彦 
 気質及び性格を測定するTCIと両親からの被愛着体験を測定するPBIとの関連性を確認した。両親からの被愛着体験は気質には影響を与えず、性格に影響を与えることが示唆された。
P02 
「無我」の測定可能性について・・・50
早稲田大学文学部  越川 房子 
早稲田大学文学研究科 新井 幸子
早稲田大学文学研究科 高梨 利恵子
 「無我」を一つの認識方法としてとらえた場合の、「無我」という特性の測定可能性について検討する。今回は特に、「成功や失敗の原因帰属の仕方」に関する調査結果を中心に報告する。
P03 
社会的望ましさの次元  − MMPI新日本版の項目による検討 − ・・・51
中京大学文学研究科  野田 裕美子
名古屋市立大学人文社会学部  鋤柄 増根 
 社会的望ましさの単一次元性について、MMPI新日本版の項目を大学生に9段階評定させ、因子分析により検討した。その結果、8因子が抽出され、社会的望ましさは多次元構造をもつことが明らかになった。
P04 
MBTIに関する研究(1) − MBTIの概略について・・・52
関西学院大学文学部  中澤 清  
横浜商科大学商学部 田淵 純一郎
 Myers-Briggs Type Indicatorの日本版標準化のための基礎的研究。約500名の大学生のデータを分析。
P05 
EGのM型特性の検討 −草むらテストとの比較−・・・53
城西大学女子短期大学部  橋本 泰子 
 エゴグラムのM型特性を草むらテストを用いて、女子大生を対象にして比較検討を試みた。
P06 
EQテスト(内山喜久雄試案)の研究・・・54
富士短期大学  浮谷 秀一 
内山試案のEQテストは、対自己と対他者の2部から構成されている自己診断形式のテストである。われわれは、このテストと情緒年齢(Frederickによる)や認知的適合感(CAI)とを対応させている。
 職業選択時に活用される興味尺度は、各種作成されている。ここでは、一般の企業における職務に関連する興味尺度を内容的に構成し、因子的および基準関連妥当性の検討を行った。
P07 
北海道南西沖地震が及ぼす精神健康への長期的影響・・・55
横浜国立大学  藤森 立男 
聖マリアンナ医学研究所  藤森 和美 
 本研究では、北海道南西沖地震から10ヶ月後と2年3ヶ月後に精神健康調査票(GHQ28)を用いて奥尻島青苗地区の被災者の精神健康を側面別に検討した。その結果、災害による精神健康への影響が長期化していた。


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