日本性格心理学会第6回大会プログラム
ラウンドテーブル
ラウンドテーブル
- 10月10日 9:45 - 11:45
1.「心の教育」時代の性格心理の在り方・・・57
- 西野泰広(文京女子大学人間学部)
- 心凍つく悲しい事件の報道が相次ぐ昨今、大人も子どもも大変な時代に生きている。家庭、学校、職場のどこにあっても自分らしい生き方が見えてこない。そこでは、片や個性が尊重され、片や共生の重要性が叫ばれている、この一見矛盾する世界に悩む。こうした時代に、「心の教育」の追加や「心のカウンセラー」の導入といった加算的姿勢でよいのだろうか。心理ワールドの資格の問題も含め、性格心理学の在り方を自由な雰囲気のなかで探求したい。
2.性格心理学研究における相関的アプローチについての考察・・・60
- 松田浩平(文京女子大学人間学部)
- 回帰分析をはじめ因子分析や共分散構造分析など、性格研究では相関的分析が広く行われてきた。しかし、変数の取りあつかいや、相関係数の検定などの解釈の面で全く問題がなかったとは言えないであろう。本セッションでは、参加者が、それぞれの立場から相関的方法による研究への基本姿勢や、技法の利用のしかたなどについて自由に意見を出し合い、討論を通じてこれまで見落とされてきた可能性のある問題点の発見を期待したい。
- 10月11日 10:45 - 12:45
3.文化的アイデンティティを考える・・・62
- 企画:鈴木一代(東和大学)
- 二つ以上の文化環境のなかで成育したり、生活する人々が増加している。これらの人々の文化的アイデンティティはどうなるのだろうか。二文化人、マルチカルチュラル・パーソンということばも存在するが、二つ以上の文化的アイデンティティをもつことは可能なのだろうか。本企画では、文化的アイデンティティの本質に迫ってみたい。
4.思春期の攻撃性と不登校に関連するcaseと考察・・・64
- 企画:野村晶子(文教大学短大部)
- 不登校の小・中学生をとりまく、生活環境と青年のコラージュ的文化についてpersonalityとの関連をディスカッションしたい。(臨床・教育・社会・文化の関連から。)
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