日本性格心理学会第12回大会開催にあたって
日本性格心理学会第12回大会の開催まであと一月足らずとなりました。遅くなりましたが、大会プログラムを皆様にお届けします。 今年は例年になく8月から9月にかけ、他に大きな心理学会が立て続けに開催されます。このような状況で会員各位のご負担を考えたとき、本大会の内容がどのような規模になるのかスタッフ一同いささか危惧の念を禁じ得ませんでした。
しかしながら、実際に蓋を開けてみると我々の心配は杞憂に過ぎないことが分かりました。本大会に寄せられた発表数は口頭発表、ポスター発表合わせて53件に達し、シンポジウム、ワークショップ、特別公開講演会、さらに本学会経常的研究交流委員会と日本発達心理学会研究交流委員会との初の共同企画による小講演など質量ともに開催校としての念願を達成することができました。これも偏に会員各位の本学会に対するゆるぎないアイデンティティと温かいご支援の賜と深く感謝いたしております。
さて少しばかり私どもの研究室や本学をご紹介しますと、すでに第1号通信で述べましたが、校祖新島襄の同志社英学校で我が国の心理学の開祖と称せられる元良勇次郎、松本亦太郎の両先生が青春の日々を研鑚されたゆかりの地でもあります。
わが心理学研究室は、昭和2年(1927年)に文学部哲学科心理学専攻として設置されて以来、今年で77年目を迎えます。現在専任教員8名、実習助手2名の比較的小じんまりとした構成となっております。
今出川キャンパスに本拠をおきますが、京阪奈学園都市の一角にも緑豊かで広大な京田辺キャンパスがあり、そちらにも実験室や関連設備があります。
学生たちについては、文学部を始め、工学部を除く他学部の1、2回生の授業は京田辺キャンパスで行われ、各教員とも週に1〜2度今出川から出講するといういわば二重生活を送っています。学部生も3回生になると今出川に戻り、まったく異なったキャンパスの雰囲気をエンジョイすることになります。
言うまでもなく、今日日本には大きな変革のうねりが押し寄せ、社会には解決を迫られ、克服しなければならない問題が山積しています。本学会を始め、我が国の心理学界も例外ではありません。このため多くの発表と討論を通して、本大会が実りある成果を生み出し、研究と交流の輪が広がることを願ってやみません。
なお、期間中会員の皆様には心地よく充実した時を過ごしていただけるよう、スタッフ一同全力を尽くす所存ですが、不行届きなことも多々起こるものと思います。どうかその節にはご海容のほど心よりお願い申し上げます。皆様方のご来場を何よりも楽しみにお待ちいたしております。
敬具
日本性格心理学会第12回大会 準備委員長 橋本宰
Homeへ戻る 前のページへ戻る