ご挨拶

日本パーソナリティ心理学会第13回大会
準備委員長  青 柳 肇

 日本パーソナリティ心理学会(旧日本性格心理学会)第13回大会は、早稲田大学人間科学部(所沢キャンパス)で行われます。この大会は、学会名が変わって最初の大会になります。学会では2年以上もの時間をかけて改称問題を議論してまいりました。大変な時間と労力とをかけてきたわけです。われわれ準備委員会では、かけた時間や労力以上に学会ならびに会員の皆様に大きなプラスの意味をもたらしてほしいと念じております。
 学会名の変更は、扱う研究内容の変更ではなく拡大を意味します。従来の性格(キャラクター)の概念を含んだより大きなものへといわば脱皮したのだと思います。このことは、人格のうち知能や創造性といった知的側面などを包含することや社会心理学等の他領域の方々に拡張されたばかりでなく、文化人類学など他分野の方々にも門戸が開かれたことをも意味していると考えます。今大会では、その意味を受け止め、13回大会のテーマも当初「社会・文化と臨床のインターフェース・基礎としてのパーソナリティ心理学」にいたしました。ほぼ同名のシンポジウムも企画しましたが、残念ながら都合でそのシンポは中止せざるを得ませんでした。しかし、会員の皆様にはそうした準備委員会のテーマへの思いが大会の根底に多少なりとも流れていることを感じていただければありがたく存じます。
 また、そうしたテーマに沿うように、本学会では初めて高名な外国からの心理学者3名をお呼びし、招待講演をお願いいたしました。3名の先生には、お忙しい中、時間を融通してくださり感謝いたしております。
 早稲田大学の所沢キャンパスは、東京からさほど離れた所にあるわけではありません。しかし、必ずしも交通アクセスは容易というわけではありません。皆様にご不便をおかけすると存じますが、この点も多少なりとも考慮いたしたいと思っております。
 本大会が会員の皆様に有益で、満足いただけるよう精一杯努力する所存です。至らぬ所も多々あると思いますが、どうかよろしくお願い申し上げます。
2004年7月


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