● シンポジウム


シンポジウム1 (1112日(土):16:0018:00 G1大教室)

「パーソナリティ心理学から考える臨床研究」

企画趣旨:
 日本パーソナリティ心理学会は多くの会員を抱え,会員はパーソナリティを中心としたさまざまな分野で活躍している.本学会の発展とともに,さまざまな分野から,パーソナリティ研究に対する期待も高まっている.「臨床」も期待をよせている分野のひとつであろう.
 本ワークショップでは,現在,パーソナリティに関する研究を精力的に行っている研究者を中心に,パーソナリティ心理学を研究する研究者からみた臨床研究について,さまざまな視点から,話題を提供する.指定討論者を設けず,フロアとの自由な意見交換のできる場を用意したい.

企画者:  加藤司  (東洋大学)
話題提供者:小塩真司 (中部大学)
        荒木友希子(金沢大学)
        勝谷紀子 (日本学術振興会特別研究員)
        黒田祐二 (筑波大学)
        佐々木淳 (日本学術振興会特別研究員)
司会:   加藤司  (東洋大学)

シンポジウム2  1112日(土):16:0018:00 G2大教室)

「ポジティブ認知のコヒアランス」

企画趣旨:
 パーソナリティ研究における相互作用論、社会的認知―感情論では、行動の状況による相違(行動指紋)のコヒアランス(首尾一貫性)が重視され、様々な興味深い研究を生み出してきた。このシンポジウムでは、最近内外の研究者を中心に、文化、状況、関係性等により発現のしかたやメカニズムが異なることで注目を集めているポジティブ・イリュージョンやポジティブ・バイアス、自己高揚・自己卑下等に関する研究に焦点をあて、文化や関係性を含む状況的要因と個人差の関連について論議を深め、コヒアラントな理解のしかたの有効性や限界について検討を進めたい。

企画者:  パーソナリティ心理学会第14回大会準備委員会
        堀毛一也(岩手大学)
話題提供者:成田健一(関西学院大学)
      外山美樹(日本学術振興会特別研究員)
      吉田綾乃(東海女子大学)
指定討論者:小林知博(青山学院短期大学)
      
堀毛一也(岩手大学)
司会:   堀毛一也(岩手大学)

シンポジウム3 (1113日(日):15:0017:00 G1大教室)

「パーソナリティ心理学教育を解剖する! そこで何が起っているのか、そしてどこに向かうのか?」

企画趣旨:
 パーソナリティ心理学関連の授業に関して「学生たちは安直に『自分の本当の性格が分かる』心理テストを求めており、教師側が理論的な話をしても耳を傾けない」という話を、時折耳にする。
 本シンポジウムでは、授業を受けている学生に対する調査とシラバスの分析を通して、この点を検討する。このような構図は本当に起こっているのか?もし、実際に、このような問題が起こっているのなら、そこから抜けでることは可能だろうか?
 日本での現状を相対化するために、海外のパーソナリティ心理学の教科書を用いての授業の可能性と利点を紹介し、指定討論者は、以上の報告を踏まえ、今後のパーソナリティ教育に期待するものを俯瞰的に討論する。
 なお、本シンポジウムは、シンポジストとして、学生に年齢的に比較的近いものと、教師側として教育に取り組んできたものとをバランスよく含むよう試みた。異なる立場のものが参加することで、立体的で建設的な議論を目指す。パーソナリティ心理学の学問的基礎とそのアイデンティティ、その魅力を共有できる場を、学生と教師で共同生成する可能性について議論できれば幸いである。パーソナリティ教育シンポジウムの三年目として、一つのまとまった結論を提示したい。

企画者:  パーソナリティ心理学会経常的研究交流委員会
話題提供者:大久保智生(早稲田大学)
         「授業を受けている当人たちが求めている
                   性格心理学教育とは?」

        原島雅之 (千葉大学)
         「シラバスは何を含んでいるか(何を使い、
                どのような内容を含むのか)」
      黒沢香 
(東洋大学)

         「パーソナリティ心理学とその教育のこれから」
指定討論者:杉森伸吉 (東京学芸大学)
        安藤寿康  (慶応義塾大学)
司会:   荒川歩   (立命館大学)

シンポジウム4  1113日(日):15:0017:00 G2大教室)

KiSS-18:その効用と限界」

企画趣旨
 社会的スキルを測定する簡便な尺度としてのKiSS-18のへヴィー・ユーザーの方々に集まっていただいて、この尺度のこれまでと行く末とを語っていただこうというのが、このシンポジュウムの趣旨である。この尺度が開発されてから17年が過ぎたが、この間にそれを用いた論文や学会発表は3年前のレヴュー論文(菊池:岩手県立大社会福祉学部紀要72号所収)では60点を越している。その後の数年間にもこの尺度の利用はいっそう増しているし、筆者の気づかなかったそれ以前の論文などもあるから、現在ではその数は100点に近づいているのかもしれない。ほとんど気軽に作成されたこの尺度がこんなにも多数の研究者たちによって愛用されたことには、そのネーミングのよさ(キッス−18)だけがその理由ではないと考えられる。そこらあたりの秘密を語っていただくのももう一つの狙いである。言うまでもなくユーザーの方々は、いろいろとこの尺度についての不満やいらだちをお持ちと予想されるから、その点をじっくりと話してもいただきたい。もしかすると、この尺度の賞味期限がとうに過ぎているというご意見もあるかもしれないが、それはそれでこの尺度の製作者としては納得のできることでもある。

企画者:  パーソナリティ心理学会第14回大会準備委員会
        菊池章夫(岩手県立大学)
話題提供者:鈴木佳苗 (筑波大学)
     
 「CMCネットワーク分析の観点から」
        田中健吾 (早稲田大学)
     
 「職場ストレスとの関係から」

        三浦まゆみ(岩手県立大学)
       「看護師教育の観点から」

指定討論者:大坊郁夫 (大阪大学)
      菊池章夫 (岩手県立大学)
司会:   堀毛一也 (岩手大学)



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