● ワークショップ


ワークショップ1(1113日(日):10:0012:00 G2大教室)

「心理アセスメント・ツールの再検討
  〜アセスメント・ツールによって分かること/分からないこと」


企画趣旨:
 近年、心理・臨床の専門家が様々な現場で業務を行う機会が増加している。このような現場において、臨床心理査定は、臨床・発達心理の専門家において重要な業務の1つとして位置づけられる。
 ところで、臨床心理査定を行うにあたっては、多くの場合、知能検査や発達検査、認知検査や人格検査など、種々のアセスメント・ツールが用いられることとなる。それぞれのツールには独自性がある。つまり、それぞれのツールにもやはり「得意・不得意」があり、1つのアセスメント・ツールを取ってもそれで分かること、分からないことがある。また、アセスメントと医学的診断との混用や、アセスメント結果を巡り、心理臨床の専門家と他の領域の専門スタッフとの意見のすれ違い、誤解などがあるのが現実である。
 今回のワークショップでは、現場におけるアセスメントの必要性や、実際どのように行われているかといった使用の実態、また、アセスメント・ツールの「得意・不得意」についてお話しいただける方を話題提供者としてお招きし、心理アセスメントにおける、アセスメント・ツールの使用を再検討したい。特に、アセスメント・ツールを用いて「分かること/分からないこと」という問題に焦点を当て、問題点を洗い出した後、指定討論および参加者の方々との討論の中から、今後のアセスメント・ツールの利用に必要な事柄を吟味してゆく。


企画者:  パーソナリティ心理学会経常的研究交流委員会
話題提供者:今尾真弓 (名古屋大学)

      吉村聡  (東北大学)

        松岡陽子 (大同工業大学)
指定討論者:堀毛裕子 (東北学院大学)
      吉田敦  (岩手県福祉総合相談センター)
司会:   森秀都  (埼玉県立小児医療センター)

※ このワークショップは臨床発達心理士の資格更新のための研修会として認定されております(ポイント数は0.2ポイントです)。

ワークショップ2 (1113日(日):10:0012:00 22教室)

「対人的な適応に働く個人的要因、文化的要因を考える
                    −対人関係のスキルを探る−」

企画趣旨:
 大方が円滑な対人関係を望みながら、それは容易に達成されていないものである。しかも、対人関係の得手・不得手のあり方も多岐に渡り、これまで必ずしも組織的には検討されていない。この問題は、個人の特性や社会的スキルの視点から、そして、対人的/社会的な適応の視点から検討できる。また、適応や望ましい対人関係のスタイルは文化によって異なることも予想される。
 そこで、「対人的な適応」を主題として、社会的スキル、苦手意識、文化を越えた適応に働く人・物の機能を留学生及び日本人、中国人についての研究成果を通じて考え、グローバルな視点の展開を目指したい。

企画者:  大坊郁夫(大阪大学)
話題提供者:後藤 学(大阪大学)
        毛 新華(大阪大学)
        日向野智子(白梅学園短期大学)
        細越久美子(岩手県立大学)
指定討論者:大坊郁夫(大阪大学)
司会者:  大坊郁夫(大阪大学)

ワークショップ3 (1113日(日):10:0012:00 22教室)

「縦断研究による因果関係の推定」

企画趣旨:
 変数間の因果関係の推定が可能な縦断研究は、パーソナリティの形成や変容の問題、パーソナリティが個人の適応状態に及ぼす影響について検討する際、非常に有効な研究方法となりうる。しかし、縦断研究の有効性を了解しつつも、分析方法がわからず、二の足を踏んでいるという人も少なくない。そこで、 本ワークショップでは、実際に縦断研究を行った経験のある研究者を話題提供者としてお招きし、縦断データの具体的な分析方法について、ご自身の研究を例に挙げながらお話いただく。
 なお、今回のワークショップでは、日本パーソナリティ心理学会の機関紙である『パーソナリティ研究』に掲載された論文の中で、実際に使用されている分析方法である、「階層的重回帰分析」と「交差遅れ効果モデルを用いた共分散構造分析」を取り上げ、話題提供者の先生にそれぞれご紹介いただく。その後、心理統計学をご専門とする指定討論者の先生を交えた意見交換や、フロアからの質疑応答を通して、縦断研究を行うことの意義と可能性について探っていきたい。

企画者:  パーソナリティ心理学会経常的研究交流委員会
話題提供者:内藤まゆみ(高崎経済大学)
      安藤玲子(お茶の水女子大学)
指定討論者:荘島宏二郎(大学入試センター)
司会:   高比良美詠子(メディア教育開発センター)



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