学会名変更の経過
学会名変更の経過
前副理事長 青柳 肇(早稲田大学人間科学部)

 2003年10月1日より、本学会は「日本性格心理学会」から「日本パーソナリティ心理学会」へと改称されることになりました。会員の皆様には唐突に思われる方もおられると思いますので、簡単に事実経過を報告いたします。

 2001年の6月ころ会員の中から学会名を変えるべきだという意見が出始めました。理由は、性格という名称は狭いのでもっと研究領域を広げたものにしたらというものでした。

 その年の9月、東洋大学において行われた第10回大会期間中に公式に意見が出されました。それを受けて、同年11月に開かれた常任理事会では、本学会設立に貢献された歴代の理事長、常任理事にアンケート調査を行うという提案が採択されました。アンケートの内容は、学会名を変えることの是非と変えるならその名称を如何にするかというものでした。結果は、「変えたほうがいい」と「変えてもいい」という意見が大勢を占め、「現称(日本性格心理学会)のままでいい」というのが21%でした。さらに、2002年3月に一般会員の方々にニューズレターで、また同年10月に行われた第11回大会(九州ルーテル学院大学)でも理事経験者に行ったものと同じアンケートを実施しました。回答数は必ずしも多くなかったのですが、結果は理事からの回答とほぼ同じ傾向でした。その後、本年(2003年)7月に行われた理事選挙と同時にアンケートを会員全員に郵送配布し、回答を求めました。その選択肢は、現称の「日本性格心理学会」とそれまでのアンケートでの回答で最も多かった「日本パーソナリティ心理学会」の2つに絞りました。結果は、約3分の2の会員が「日本パーソナリティ心理学会」がよいというものでした。そこで、その後の常任理事会と理事会の議を経て同志社大学での第12回大会の総会で「日本パーソナリティ心理学会」に改称する提案がなされ、承認された次第です。

 今後本学会は、パーソナリティ研究のうち知能や創造性など知的側面や社会性の側面をも網羅できることになりましたので、より多くの方々のご要望にも応えられるようになるものと思います。

以上が経過ですが、「新」学会では「日本性格心理学会」の業務をそのまま引き継ぎますので、大会の回数も機関紙の巻数も継続したものになります。なお、会則も「日本性格心理学会」の記述部分は「日本パーソナリティ心理学会」に変更することも総会で認められましたので御承知おきください。また、会員の皆様には、現在非会員でこうした領域に関心をお持ちの方々にお知らせいただければ幸いに存じます。以上ご報告まで。


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