【報告】
日本パーソナリティ心理学会第13回大会報告
大会委員長 青柳 肇(早稲田大学)


 第13回大会は、早稲田大学所沢キャンパスで、2004年9月21日、22日の両日にわたって行われました。参加者は172名で、演題の内訳はポスター発表67件、シンポジウム7件、招待講演3件、講習会1件、対談1件でした。  今回は、学会名が変わって最初の大会です。準備委員会では、それを記念する大会にしようと考え、大会テーマを「社会・文化と臨床のインターフェースとしてのパーソナリティ心理学」と決めました。  21日の夕方には、一時ではありますが雷雨があり、心配いたしましたが、すぐにあがり、天候にもほぼめぐまれたといえます。  本学会の大会では初めて外国の心理学者をお呼びしました。アメリカからの2名と中国からの1名の先生です。外国の心理学者のお一人が原因帰属理論で有名なUCLAのDr.Weinerでした。先生は、社会心理学者でありますが、著書もあることが示しているようにパーソナリティにも関心が高く、動機づけの帰属理論の個人差についての話をしていただきました。先生の講演には、多くの方が参加してくださり、先生もご満足だったと推察いたしております。  準備委員会としては、小さな学会でも公的機関からの援助なくして外国から高名な学者を呼ぶことができたわけで、おこがましくはありますが今後大会開催にあたっての参考にしていただければ、この上ない喜びであります。  また、会員数が増えたこともありますが、発表件数も参加者数も大会史上最多でありました。所沢という都心から離れた不便な地を考えると、成功だったと思います。会員の皆様には、交通の便をはじめ、さまざまな面でご不便をおかけしました。お詫びかたがた、感謝申し上げます。  小規模な学会ということもあり、印刷と発送関係以外の仕事はまったく自前で行いました。そのため漏れも多かったことも事実であります。たとえば、大きな失敗は、発表申し込みのはがきの往信と復信の印刷を間違え、皆様には混乱を起こさせてしまいました。印刷所に任せチェックをしなかったことは準備委員会側の落ち度でありました。この場をお借りして、あらためてお詫び申し上げます。  なにはともあれ、2日間を大きな事故もなく、終わることができたのは、何よりも会員の皆様のご支援があったからと感謝いたしております。また、出版社をはじめとする諸機関8社から、多大なご寄付をいただきました。いただいた浄財は、有効に使用させていただきました。厚く感謝申し上げます。  また、身内のことになりますが、早稲田大学においては大会と懇親会への補助、直通バスの便宜、教室の貸与等さまざまな援助を受けました。感謝申し上げます。大会事務局長の大久保智生氏、青柳ゼミの卒業生、学部3、4年生には特によくやっていただきました。記して労をねぎらいたく存じます。


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