パーソナリティとナラティヴ―日本神話をめぐって―
(企画:広報委員会・大会準備委員会)
日時:
10月6日(土)13:15~15:15
場所:
307 会議室(3F)
司会:
家島明彦(島根大学)
話題提供者:
鎌田東ニ(京都大学)
家島明彦(島根大学)
指定討論者:
小塩真司(早稲田大学)
やまだようこ(立命館大学)
概要:
本大会が開催される2012年は,古事記編纂1300年記念の年である。また,本大会が開催される島根は,日本神話の舞台であり,古事記の3分の1は島根(出雲)を舞台にした話である。大会の時空間(クロノトポス)に合わせたテーマとして,本シンポジウムでは,日本神話に焦点を当て,物語(ナラティヴ)と性格(パーソナリティ)の関連について議論する。具体的には,日本神話に登場する神々や動物たちの逸話(エピソード)を紹介しながら,一般の人々が日常の中で素朴に抱いているナラティヴとパーソナリティの結び付け方について検討する。例えば,スサノオノミコトは,天界での悪行のエピソードからは荒くれ者(アウトロー)的な性格が連想されるが,地上界でのヤマタノオロチ退治のエピソードからは主人公(ヒーロー)的な性格が連想される。このように同一人物であっても語られるエピソードによって連想される人物イメージが異なる現象について検討してみたい。