インタビュー法を問いなおす
―「パーソナリティ」と「語り」のあいだ―
日時:
10月7日(日)15:30~17:00
場所:
307 会議室(3F)
企画・司会:
川島大輔(北海道教育大学)
話題提供者:
川島大輔(北海道教育大学)
荘島幸子((独)国立精神・神経医療研究センター/日本学術振興会)
原田満里子(東京大学/日本学術振興会)
指定討論者:
荒川 歩(武蔵野美術大学)
松嶋秀明(滋賀県立大学)
概要:
インタビュー法は,投映法や質問紙法,観察法と並び,パーソナリティに迫るための主要な方法の一つである。通常,面接法という用語によって表現され,個々人のパーソナリティを当人の語りから明らかにするための手段として位置づけられている。ただし,社会科学における様々な認識論の転回(たとえば言語論的転回,物語的転回)を経て,パーソナリティを(アプリオリに)実在的な「もの」として位置づけること,そして語られたものを(鉱夫のように)掘り起こすための手段としてインタビュー法を位置づける研究のあり方に対して,近年さまざまな批判がなされてきている(e.g., Gublium & Holstein, 1995/2004, Kvale, 1995, McAdams, 2010)。こうした議論を踏まえ本シンポジウムでは,パーソナリティへのアプローチとしてのインタビュー法を,多声的に問いなおす試みを行う。