病いと語りとパーソナリティ
日時:
10月7日(日)13:15~15:15
場所:
307 会議室(3F)
企画:
木戸彩恵(立命館大学)
司会:
サトウタツヤ(立命館大学)
話題提供者:
今尾真弓(名古屋大学)
福田茉莉(岡山大学)
安田裕子(立命館大学)
指定討論者:
谷口明子(山梨大学)
やまだようこ(立命館大学)
概要:
近年,病いの経験を当事者の生(ライフ)と向き合いながら考えていくための心理学として,「厚生心理学 (Critical Psychology)」が提唱されている。そして,当事者の主体性に注目し,その変化を時間の流れに沿って検討し,個別の人生について個別の物語を記述していく立場としてライフ・ナラティヴがある。語りに現れるパーソナリティや病状と共に変わりゆく価値観を考慮に入れた,オーダーメイドの生の捉え方はいかにして可能になるのだろうか?それを元に個人にとってのQOL(individualQOL=iQOL)を理解することはできるだろうか?本シンポジウムでは,従来の医療の枠組みを超えて,病いと共に生きる人の語りから当事者をいかに捉え,支援していくかという問題に真摯に取り組んできた3名の研究者からの話題提供をして頂く。そして,「語り」と「病い」それぞれの専門家の視点からそれを深める議論を展開する。