学会の活動とその特徴

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この会は、パーソナリティ研究に関心をもつ者の集まりです。心理学に携わる者はもちろんのこと、精神医学などの医療に携わる者、文化人類学や民族学や経営学などの社会科学の領域に携わる者、あるいは教育学や社会福祉学など教育や福祉に携わる者といった近接領域の研究者や実践家にも門戸が開かれています。また、ひとことでパーソナリティ心理学と言っても、ある者は発達心理学や教育心理学から眺めますし、ある者は社会心理学から眺めますし、ある者は臨床心理的に眺めようとするなどさまざまです。まさにこのようなカオス的な世界こそ、新しい科学の誕生の可能性を秘めています。

1.積極的な経常的研究交流

カオス的な世界だからこそ、会員相互の積極的な経常的研究交流が必要になります。そのために、比較的若い研究者で構成された複数の常置委員会がそれぞれ特色ある活動を展開します。 機関誌編集委員会は、機関誌の編集を行ないます。経常的研究交流委員会は、経常的な研究交流の促進事業や、講習会・講演会の企画、学術書の企画や編集などを行います。 国際交流委員会は,大会に招聘する外国人研究者の候補選定や外国の学会との渉外などを行います。広報委員会は、メールニュース配信やウェブサイト更新といったインターネットを通じての研究交流や学会内外に向けた広報活動を行います。 学会活性化委員会は,優秀大会発表賞など学会や大会を活性化させる様々な企画の立案・実施を行います。

2.研究交流の場としての年次大会の開催

年1回開催される年次大会を研究交流 の場として利用できるようにします。従来の「ポスターセッション」の他に、研究仲間に呼びかけたり、よりよい研究方法を見つけるための「呼びかけセッション」を設けます。また、データのデータベース化による共同利用のセッションも設けます。もちろん、講演会、シンポジウム、ワークショップ、ラウンドテーブルなども開催します。

3.機関誌「パーソナリティ研究」

機関誌「パーソナリティ研究」は、経常的研究交流の一環として考えています。論文の要件さえ満たせば、あらゆるタイプの論文を掲載するつもりでいます。もちろん、論文の掲載には編集委員会の審査が必要ですが、従来の審査と違い「peer referee」の立場で、できるだけ速やかにします。そのため、誌上討論コーナーを設けたり、論文としてはまだ末完成だが、データとして掲載する価値のあるものについては、本来的な意味での資料コーナーを設けます(従来ややもすると資料論文は原著論文に劣るという暗黙の評価が見受けられましたが、本学会ではそうではないと考えています)。奮って投稿してください。現在は、年3回の発行となっています。

4.インターネット運営

学会のホームページでは会則や入会案内を始め、書評欄や各種の企画を通じて学会内外との研究交流や、研究成果の公開と共有化に努めています。また、インターネット・ライブラリを設置し、教育・研究情報の共有化を進めています。さらに、広く知識や研究方法を共有するために、機関誌、大会発表論文集を、文部省の学術データベースに、全文登録しています。そのため、近接領域の研究者からの検索が可能となっています。

5.学会の運営

学会の運営は総会により承認された理事(理事の互選による理事長、副理事長、常任理事を含む)で審議され、理事会のもとに設けられた委員会が中心となって活動が行なわれます。本会の委員構成の特徴は比較的若手の研究者が多いことです。委員会の活性化のために、任期は原則1年とし、過半数が入れ替わるようにします。また、事務局長を中心に学会事務が遂行されます。